
略歴
- 音楽との出会い
- 当初は音楽に興味がなかったが、友人に誘われて行ったスタジオでの演奏に心を動かされ、音楽に興味を持つ。
- 高校時代
- 同級生に誘われバンドを結成し、ベースを担当。
- 主に自主企画のライブを中心に活動。オリジナル曲も制作していたが、コピーバンドがメインだった。
- 上京後のバンド活動
- 高校卒業後、就職を機に上京。
- 90年代後半、音楽雑誌でメンバーを募集しバンドを結成。
- 作曲、デモ制作、ライブを繰り返す日々を送る。
- サポート活動への移行とバンド解散
- メインバンドと並行し、ベーシストとしてサポート活動を開始。
- 作曲に疲弊していたこともあり、メンバーと協力して曲を構築するサポート活動に楽しさを見出す。
- メインのバンドを脱退。メインコンポーザーだった自身が脱退したことで、バンドは事実上解散。
- 音楽活動の中断
- サポート先バンドの解散を機に、他バンドや事務所からの誘いを辞退し、音楽活動を完全にやめる。
- サラリーマン時代
- 仕事が長続きせず転職を重ねるなか、メーカーのエンジニア職に自身の適性を見出す。
- 筐体設計やプログラマーとして、ものづくりのスキルを追求する日々を送る。
- 音楽活動の再開
- 仕事過多とストレスで燃え尽き、精神的不調に。
- 高校時代のバンド仲間と再会し、当時の思いに触れて創作意欲が復活。
- 現在、音楽制作を「生きる意味」として活動を再開している。
20年ぶりに音楽を始めました|2025
音楽で生きていきたい。しかし、音楽を仕事にすることへの不安もある。そんな矛盾した思いを抱えながら、20年ぶりに音楽活動を再開した一人の人間の話です。
音楽との出会いは、友人がスタジオで鳴らした爆音でした。雷に打たれたような衝撃で、それが私の音楽人生の始まりだったのです。
高校でバンドを組み、上京後もがむしゃらに曲を書き続けました。でも、どうすれば人に届くのかわからないまま、いつしか曲作りに疲れ果ててしまったのです。私は音楽から逃げました。それから20年間、楽器に触れることはありませんでした。
月日は流れ、サラリーマンとして働きすぎた結果、心はすっかり燃え尽き、生きる気力さえ失いかけていました。そんな時、ふと昔のバンド仲間に電話をかけたのです。思い出話をするうちに、忘れていた何かが込み上げてきました。
「もう一度、音楽を作りたい」
それは、私にとって「生きる理由」が見つかった瞬間でした。
今、私はまた音楽を作っています。多くの人に聴かれたい。でも、音楽が仕事になるのは怖い。この矛盾を抱えながら、私は今日も音を紡いでいます。成功のためではありません。ただ、私が生きるために。
使用機材
ここでは私の使用機材を紹介します。音楽活動をされている方の参考になれば幸いです。
Gibson Thunderbird IV
1998年5月に出会い、約8年間、バンド活動を支えてくれた相棒です。ライブもレコーディングも、この一本で乗り切ってきました。
しかし、約20年ぶりにケースから出してみると、思っていたよりもひどい状態……特にブリッジのアンカーが浮き上がっており、このままでは演奏できる状態ではありません。
次に4弦ベースが弾きたくなった時、最高のコンディションで復活させてやろう。そう心に決め、修理の日を待つことにしました。しばしの眠りについてもらいます。

YAMAHA TRBX505
現在のメインベースです。Ibanez / SR、YAMAHA / BBと比較検討しましたが、最終的に見た目が最も好みだったTRBX505を選びました。
5弦ベースながらネックが細く、非常に演奏しやすいのが特徴です。4弦と比べるとミュートの難易度は上がりますが、左手でネックを握り込みながらピックで弾くプレイスタイルにも適しています。
とても気に入っているので、長く愛用するつもりです。

YAMAHA PACIFICA 611VFM
曲作りの衝動に駆られ、20年ぶりに手にしたギターです。手頃な価格と汎用性の高さからYAMAHAの「Pacifica」を選択。シングルコイルの音は好みではありませんが、フロントのP90ピックアップが奏でる甘く太い音は気に入っています。
細部に作りの甘さを感じる部分はあるものの、価格を考えれば驚くほど素晴らしいギターです。この一本にすっかり満足してしまい、次のギターを探す必要を感じないほど、今の私にとって最高の相棒となっています。


シールド
ベースはずっと「PROVIDENCE / B202」を愛用しています。低音の出方が特に好みですね。最近はアクティブベースがメインなので、シールドの影響はほとんど気にならないんですが……
ギター用には「Ex-pro / FL series」を使用中です。ギターのシールドは正直あまり比較検討していませんが、PROVIDENCEのシールドだと低音が出過ぎてハイゲイン時に音が不明瞭になるため、Ex-proに切り替えたところスッキリした音質が得られたので継続使用しています。
ワイヤレスは主に練習用やアイデアの記録用です。レシーバーをオーディオインターフェースに常時接続しておくことで、ベースやギターをすぐに録音できる環境を整えています。
ベース | PROVIDENCE / B202 |
ギター | Ex-pro / FL series |
ワイヤレス | JOYO / JW-03 |
\ベース用/

\ギター用/

\練習用/
ピック
以前はFERNANDESのポリアセタール材ピックを愛用していましたが、入手困難になったため、様々なピックを試した結果「JIM DUNLOP / TORTEX」に落ち着きました。
弦への引っ掛かりが少なく、弾きやすさと音質のバランスが気に入っています。ギターもベースも、コードストロークも単音弾きもこれ1枚で対応できます(速弾きは向かないと思う)。
エフェクター
現在使用しているエフェクターは「SansAmp BASS DRIVER DI(初期型)」のみ。
音作りは基本、DAW上でやってしまうので、足元のエフェクターは使わないのですが、ベースはSansAmpを通さないとしっくりこない体になってしまいました……
手に入らなくなりそうなので、2個持っています。

DAW
MacユーザーのためDAWは「Logic Pro」を選びました。
「Apple製品を使い続けなければならない」という制約はありますが、他のDAWと比較して購入価格が安く、無料アップデートが可能なため経済的な負担が少ないソフトウェアです。

オーディオインターフェース
オーディオインターフェースは「Focusrite Scarlett 2i2(4th Gen)」を使用しています。
3万円前後の価格帯から選びました。正直なところ、こだわりはなかったのですが、決め手となったのはバンドルされている欲しい音源でした(Addictive Drums 2, Addictive Keys)。
実際に使ってみると、オートゲイン機能が予想以上に便利で、入力レベルを自分で調整する手間が省けます。さらにAirモードの音質も気に入っており、結果的にこの選択は正解だったと感じています。
