ドラムトラックをパラアウトすれば、キック、スネア、ハイハットなど各パーツを個別にコントロールできます。EQやコンプレッサーを細かく調整でき、定位や空間演出も自由自在。ミックスの幅が大きく広がります。立体的で迫力あるサウンドを目指すなら、パラアウトは必須のテクニックです。
Steven Slate Drumsを使えば、パラアウト設定もスムーズに行えます。
グランスこの記事では、Logic Proでの具体的な手順を解説します。
パラアウトする手順
トラックを作成
ソフトウェア音源のトラックを作成してください(MIDIとパターンはどちらでもOK)。
トラックの作成方法の詳細はこちらをご覧ください。

Steven Slate Drumsを開く
作成したトラックのチャンネルストリップから「Instrument」をクリックしてください(チャンネルストリップが表示されていない場合は「I」キーを押下)。

「AU音源」→「Steven Slate」→「SSDSampler5」→「マルチ出力」を選択します。

使用するドラムキットを選択
左側から「Create」と「Instruments」を選択し、プリセットをダブルクリックして音が出る状態にしておきましょう。

Auxトラックを作成
SSD5のウィンドウは邪魔にならない場所に移動するか、一旦閉じてください。
Logic Proのミキサーを開きます(「X」キーまたはミキサーボタン)。レベルメーターの下にある「+」ボタンをクリックし、必要な数のトラックを作成します(最大16トラック)。

楽器を割り当てる
「SSDSampler5」に戻ります。閉じた場合は、チャンネルストリップから開いてください。

左側の「Mix」を選択し、各トラック下の「Out…st」をクリックして異なる番号を割り当てます。

グランス各トラックに異なる番号を割り当てましょう。
トラック数が足りない場合は、スネアやキックなど複数のトラックがあるものを1つのトラックにまとめるなど、ミックスしやすいように工夫してください。

グランスこの状態で音を出してみると、先ほど作成した各Auxトラックから独立して音が出力されます。
トラックをまとめる
必須ではありませんが、トラックスタックでまとめると、ドラム全体へのエフェクト適用や音量調整が簡単になり、視認性も向上します。
トラックを選択
パラアウトしたトラックをすべて選択し、アクティブにしてください。(Shiftを押しながらクリック or ドラッグ)。

Track Stackを作成
左上の「オプション」から「選択したチャンネルストリップのTrack Stackを作成」を選択します。

「サミングスタック」を選択し、「作成」をクリックしましょう。

メインウィンドウに戻り、作成したトラック(Sum…)の三角アイコン「」をクリックすると、パラアウトしたドラムトラックを展開できます。

設定を保存する
毎回パラアウトの作業をするのは面倒なので、保存しておきましょう。保存する前にトラック名やアイコンを設定しておくと、後の作業が楽になります。
制作スタイルに応じて、次の2つの保存方法を使い分けると便利です。
テンプレートを保存(パラアウトした状態で制作を開始する)
グランスドラムの音を作り込んだ状態で制作を進める場合は、テンプレートを保存しておきましょう。
メニューバーの「ファイル」をクリックして「テンプレートとして保存」を選択してください。

名前をつけて「保存」をクリックします。

「マイテンプレート」から開いて、楽曲制作を開始できるようになります。

カスタムパッチを保存(ステレオ→マルチ出力を簡単にする)
パラアウトした状態で打ち込むとトラック数が増えて煩雑になります。ミックスまでパラアウトが不要な場合は、パッチを保存しておきましょう。
グランスパッチを保存する前に、Busにまとめておいてください。手順は前述の「Busにまとめる」を参照してください。
ライブラリを開いて(「Y」キー or ライブラリボタン)まとめたトラックを選択して「保存」をクリックします(※青矢印が「Setting」を示していることを確認)。

名前をつけて保存します。

パッチを呼び出すには、パラアウトを適用したいトラック(SSD5で打ち込んでいるトラック)を選択します。
ライブラリを開いて「ユーザーパッチ(1番上)」から保存したパッチをクリックすれば完了です。

ステレオで打ち込んだトラックも、瞬時にパラアウトできます。

まとめ
Steven Slate Drumsのパラアウトは、ドラムサウンドを大きく向上させる重要なテクニックです。各パーツを個別にコントロールできるため、EQやコンプレッサーを細かく調整できます。
パラアウトの基本手順は以下の通りです。
- SSDSampler5をマルチ出力で読み込む
- 必要な数のAuxトラックを作成
- Mixタブで各楽器をトラックに割り当てる
- サミングスタックでBusにまとめる(任意)
制作スタイルに応じて保存方法を使い分けると、作業効率が大幅に向上します。音作りしながら制作する場合はテンプレート保存、ミックス時に音作りする場合はカスタムパッチ保存がおすすめです。
この設定を一度行えば、以降の制作でパラアウトをスムーズに活用できます。
