音楽制作中に編集内容を失ったり、プロジェクトファイルが開けなくなった経験はありませんか?
Logic Proには便利な復元機能があり、さらにMacのTime Machineを使えば、かなり高い確率で過去の状態を取り戻せます。
ここでは、「Logic Pro内のバックアップから復元する方法」 と 「MacのTime Machineで復元する方法」 の2通りを詳しく解説します。
- プロジェクトファイルが開ける場合 → Logic Proのバックアップ機能を使って復元
- Time Machineで復元する場合 → ファイルを過去の状態に戻す
自動バックアップの設定を確認
Logic Proでは、自動バックアップがデフォルトで有効になっており、通常10件まで保存されます。念のため設定を確認しておきましょう。
設定の変更・確認は以下の方法で行えます。
メニューバーから「Logic Pro」→「設定」→「一般」を選択します。

「自動バックアップ」から保存するバックアップの数を設定できます。

プロジェクトファイルが開ける場合の復元手順
誤ってリージョンを消してしまった、プラグイン設定を変えてしまったが元に戻したいなど、プロジェクト自体は開ける場合に有効です。
復元対象のプロジェクト(「.logicx」ファイル)をダブルクリックして開きます。

画面上部メニューバーから「ファイル」→「戻す」を選択します。

復元したいバージョンを選択してください。
- 保存済み:最後に手動で保存した状態に戻す
- バックアップ…:自動保存・手動保存された過去のバージョンに戻す

ダイアログが表示されます。最後に保存した後の編集内容は失われます。
問題なければ「元に戻す」をクリックしてください。

復元を実行すると現在の編集内容は失われます。必要に応じて「手動で保存(Command
+ S)」や「別名で保存」をしてから復元しましょう。MacのTime Machineで復元する方法
ファイルが開けない、削除してしまった場合に有効な方法です。Time Machineを使用すると、ファイルを簡単に復元できます。
ただし、Time Machineを設定していなかった場合は、この復元方法は利用できません。

- メニューバー右上の「Time Machineアイコン 」をクリック
- 「Time Machineバックアップブラウズ」を選択

- 左上の「Appleのアイコン 」→「システム設定」で設定を開く
- サイドバーの「コントロールセンター」を選択
- 下にスクロールし、Time Machineの部分を「メニューバーに表示」に変更

復元したいプロジェクトが保存されている(保存していた)フォルダを開いてください。
または、プロジェクトを保存しているフォルダを開いた状態で、Time Machineを起動すると探しやすくなります。
- 画面右側のタイムラインから復元したい時点を選ぶ
- 必要に応じてプレビューで内容を確認
- 復元したいファイルを選択
- 下の「復元」をクリック

まとめ
Logic Proの復元は、次の方法で復元が可能です。
- 開ける場合は「ファイル」→「戻す」からの復元
- 開けない/削除した場合は「Time Machineでの復元」
日頃から複数経路でバックアップを取っておけば、万一のトラブルでも大切な音楽データを失わずに済みます。
安心して制作に集中できるよう、今日からバックアップ環境を整えておきましょう。
- こまめな手動保存:「Command + S」を押す習慣をつける
- 大きな変更前は「別名で保存」:アレンジやミックスの大幅変更前に別名保存する
- 外部バックアップを併用:Time Machineだけでなく、Dropbox・Google Driveなどクラウドにも定期的に保存する